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RP発音 パート3——なぜLとRは通じないのか|イギリス英語の発音矯正

著者: Yuki note で読む →

「Lは日本語のラリルレロでOK」「Rは舌をどこにもつけずに巻く」

こういった説明を、動画や記事で見たことがある方は多いのではないでしょうか。実際、私の生徒さんたちの多くが、レッスンに来る前にこうした情報を試してきています。

では、なぜそれで通じないのか。

問題は、その説明が不完全なのです。

「舌をここに置けばL」「こうすればR」——これは目的地の地図です。地図は正確かもしれない。でも、日本語話者の身体には、どの筋肉をどう動かすかの情報が何もありません。正しい場所を知っていても、肝心の筋肉の使い方がわからなければ、音は出ないのです。

【写真】
この教科書にも、LとRの舌の位置は図解されています。しかし、どの筋肉をどう動かすかは、どこにも書かれていません。英語と日本語では、音を作る身体の常識が違う、その証拠がここにあります。

これはある生徒さんが体験レッスンの後に書いてくださったレビューです。

そして、別の生徒さんはこう書いてくださいました。

ネイティブスピーカーが教えられないのは、彼らのせいではありません。生まれた瞬間から英語の筋肉を使い続けてきた彼らにとって、それは呼吸と同じくらい無意識なことです。日本人はそもそも、まったく違う筋肉を使って発声してきた。音を作る身体の出発点が、根本から違うのです。

実際にレッスンを受けた生徒さんたちは、こんな変化を語ってくれています。

これらの言葉が示しているのは、「できない」のではなく、「どの筋肉をどう動かすかを、まだ知らなかっただけ」ということです。

では、正しい使い方を説明すれば自分でできるようになるか。実は、それだけでも足りないのです。

剣道で正しい素振りを身につけるには、正しいフォームを教えてもらいながら、実際に振って、その場で直してもらう。その繰り返ししかありません。私はこれを「素振り原則」と呼んでいます。LとRも同じです。どの筋肉をどう動かすかを正しく教わり、実際に発音しながら、その場で直してもらいながら繰り返す。剣道の稽古と全く同じ構造です。何年やっても通じなかったのは、あなたの耳でも口でも年齢でもない。その稽古の機会がなかっただけです。

発音が上達しても、自分の耳でそれを正確に確認するのは難しいものです。なぜなら、大人になった耳はあくまでも日本語用に出来上がっているからです。そして、英語の音を正しく出せるようになった時、耳も英語用に変わっていきます。発音の習得は、リスニング力にも直結しているのです。そしてこれは、LとRだけの話ではありません。後退母音(ʌ、e、i)など、同じ構造の壁が他の音にもあります。

方向性が正しければ、確実に変わります。あとは、日常生活の中でどれだけ意識を向け続けられるか。その積み重ねです。

40年間、日本語話者の発音指導に携わってきました。ロンドン・ケンジントン在住。身体的生成の観点から、表面的な模倣ではなく、音を作る筋肉の根本から指導することを信条としています。CafetalkおよびStorekaにてオンラインレッスンを行っています。

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