RP発音 パート2|「独特な英語」になってしまう、本当の理由
英語を一生懸命勉強してきた人ほど、なぜか「独特な英語」を話すようになることがあります。
たくさんの生徒さんを見てきて、私はこのことを何度も感じてきました。そして、その原因は、努力が足りないからではなく、努力の方向にあるのです。
何が起きているのでしょうか。
音声学の言葉で言えば、核音調——一般にはトーンと呼ばれるもの——のやり方だけで、英語のイントネーション全体を組み立てようとしている。これは、まじめに勉強してきた方ほど起こりやすいことです。
下の写真を見てください。

単語の前についている上向き・下向きの記号が、音の上がり下がりを表しています。「//」は息の区切りです。
同じ単語でも、記号が変わると意味もニュアンスも変わります。「Money. //」と「Money? //」——文字は同じなのに、伝わるものは全く違う。これがトーンの働きです。
パートワンでお話しした日本語のトーン感覚は、実はこの英語のトーンに近いものです。だから日本人にとって、ここの習得自体はそれほど難しくありません。
問題は別のところにあります。第一層——母音そのものから自然に生まれてくるイントネーション。これが、日本語にはないのです。ないものは、想像することさえ難しい。だから多くの方が、ないものを補おうとして、知っているトーンだけで全てを解決しようとしてしまうのです。
第一層について詳しくは「イントネーション・パート1」をご覧ください。
私のレッスンでは、MRIの映像で、日本語と英語の舌の動きの違いをお見せしています。ご覧いただくと、すぐにわかります。同じ「声」と呼ばれているものでも、動かしている場所がそもそも違うのです。
喉で作ろうとするのをやめること。イントネーションは、そこから始まります。
自己紹介:
英国標準英語 RPをベースにした発音矯正の専門家として40年以上、1万人を超える方々の発音と向き合ってきました。ロンドン在住
言語は文化です
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