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英語の発音は、なぜ基礎が重要なのか──40年の水泳で気づいたこと
著者: Yuki
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基礎の大切さを授業で伝えてきた私自身が、5年前に気づいたことがあります。
40年間続けてきた水泳が、実は根本から間違っていたのです。
習って初めてそれに気づきました。
そして、長年悩んでいた首や肩の凝りの原因も、その時初めてわかりました。
「できること」と「教えられること」は別の能力です。
そして、「長年やってきた」ことと、「正しくやってきた」ことも同じではありません。
発音もまったく同じです。
英語音声学の教科書には、口・舌・喉の断面図が載っています。音を出すときに、口の中のどこがどのように動いているかを示した図です。
これを見ると、発音は耳で真似をするものではなく、口や喉の中で実際に起きている動きなのだとわかります。
英語を母語とする人には、この図は必要ありません。
生まれた時から自然に身についているからです。ヨーロッパの言語を母語とする人も、英語と共通する部分が多いため、確認しなければならないことはそれほど多くありません。
しかし、日本語にはその共通の土台がありません。その図に書かれていることを、一つひとつゼロから学ぶ必要があります。
しかも、イギリス英語の標準発音(いわゆるクイーンズ・イングリッシュ)の教材には、「当たり前すぎること」は書かれていません。ですが、その書かれていない部分こそ、日本語話者には最も必要な知識なのです。
ある日プールで、コーチが隣のレーンのとても速い選手にこう言っていました。
「今は速く泳げて満足しているかもしれない。でも基礎ができていなければ、これ以上は伸びない。遠回りに思えても、基礎からやり直しなさい。」
私は水の中で、「発音もまったく同じだ」と考えていました。
教えられる人とは、その書かれていない部分を知っている人なのです。